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Also Sprach Mkimpo Kid

1997年11月02日(日)

 叙勲の季節がやってきた。あんなもの貰って嬉しいのかね。バカな奴らだ。


1997年11月03日(月)

 テリー伊藤の「お笑い外務省機密情報」(飛鳥新社)を読んだ。前作の「お笑い大蔵省極秘情報」を読んだときには、あまりにできすぎた内容で、つくり話かと思ったくらいだったが、どうやら本当らしいという噂だし、日本の官僚世界というのは、大蔵省にしろ外務省にしろ、話半分に聞いたにしても、凄いところだね。
 でももしこれからどちらか1冊だけ読むとしたら、前作を薦める。


1997年11月05日(水)

 今日はリービ英雄の「アイデンティテイーズ」(講談社)を読んだ。この人には前から興味があったのだが、その著作は初めて読んだ。
 僕が生まれ、現在も暮らしている新宿という街に対して、この人は独特の感性をもっている。その感性は僕もその一部を共有するものだが、どこか買いかぶり(しかしそれは多分オリエンタリズムではない)ではないかと疑ってしまう。共感する部分とずれを感じる部分、それが未整理のまま、僕にはうまく言語化できない。
 しかし日本語を生きる日本人でない新しい日本語の書き手の登場は、新しい日本語の誕生を予感させて嬉しい。多言語を背景とする新しい日本語の書き手のテクストは、かつての日本語がそうだったように、現在の閉じられた島国の共同体の言語としての日本語を、再び、世界へと開かれた社会の言語としての日本語へと豊かに鍛え直してくれるだろう。


 最近は「教徒大学のページ(Kaoru's Page)」というのが気に入って、ちょくちょく覗いている。作者は京都大学の大学院生。内容は学術的なものから、お笑い的なものまで種々雑多。でも現代詩のページはちょっといただけない(ごめんね、愛の詩人)。


1997年11月06日(木)

 世間では景気が悪いと言って騒いでいる。確かにバブル時代のように街に華やいだ雰囲気はないかもしれない。企業のリストラクチャリングのとばっちりで窓際からさらに追い立てられる運の悪い労働者もいるかもしれない。時代の波に取り残され淘汰される中小・零細企業(そして今や大企業)もあるかもしれない。
 そして行財政改革より景気対策が優先だという人びとの声に些かの心理的正当性がある。
 12月1日から日本を議長国とする気候変動枠組み条約第3回締約国会議が京都で開かれる。日本案はアメリカ案と同様に、ラディカルな削減案を主張するEU諸国からの強い批判に晒されている。
 地球温暖化防止のための温室効果ガスの削減が、人類が生き延びるための地球環境保護という名目に照らして、真実、有益かどうかの科学的根拠を僕は科学的に理解できない。しかし一応それを正しいこととして理解するなら、アメリカ的な大量生産・大量消費・大量廃棄の時代は終わったのである。これ以上の経済成長はもはや期待すべきではないのである。
 現在の暮らしはもう充分に豊かではないのか? 本当にこれ以上の物質的豊かさが今の日本に必要なのか? 本当に必要なのは自分のために自由に使える自分のための豊かな時間ではないのか?
 景気対策より行財政改革を優先すべきだ。


1997年11月07日(金)

 新しい僕の趣味を紹介しよう。他人のサイトのアクセス・ログで遊ぶことである。
 僕の日記からリンクを辿ってそのサイト(「教徒大学のページ」)へ跳ぶと、その結果が、WebACCESS(SSI式)で分析されて、ちゃんと数字として出てくるのだ。
 (ここを見てね。でも多分10日後には出てこないよ)
 僕の契約している biglobe/meshnet はSSIを解放していないので、WebACCESS(SSI式)を設置できないのだが、こうしてアクセス・カウンタなど使わなくても、もっと正確に僕のサイトへのアクセス状況がわかるのである。しかもそれは単なるアクセス数ではなく、実際に日記を読んで反応してくれた人の数だから、読者数と言ってもいいだろう(つまらないからジャンプしたなどとよくない噂を流す人もいるが、そういう根も葉もない話は信じないように)。
 でも将来は1万人くらいには読んで欲しいね。
 僕も早くアクセス・カウンタを設置しよう(ああ、でもめんどくさい)。


 今日は猪瀬直樹電子掲示板に投稿したので、よかったら読んでください(いつもしてるけど)。


1997年11月08日(土)

 携帯電話やPHSが街中に溢れている。今や普通の高校生でももっている。PHSなんてほとんどただみたいな価格で配ってるんだから、当たり前のことだ。
 便利なことは便利なんだろう。外で待ち合わせしたりするときなんか、確かに役立ちそうだ。僕は最近、あまり外出しないので、それほど必要性を感じないが、携帯電話があれば、と思うことがあるのも事実だ。
 しかし僕は大いに疑問がある。実際にはほとんど通じないので有名なPHSなど、毎月大量の解約申し込みがあるという。それでは解約された後の電話機の行方はどうなってるのかというと、ほとんどゴミ箱行きじゃないのか? メーカーや小売店が有償でも無償でも不要になった電話機を積極的に回収しているという話は聞いたことがない。
 資源のない日本で、しかも環境への配慮から、リサイクルの重要性が叫ばれている今日、いつまでもこんな馬鹿げた行為が許されていていいのか?
 次から次へと新しい機種が開発され(それはそれでもちろんいいことなのだが)、古い電話機を返却して、今の契約を継続するより、安売り店で新しい電話機を購入して、新たに契約し直した方が投資額が少なくてすむ。それなら誰だって古い電話機はゴミ箱行きにするだろう。
 最近、廃家電のリサイクルがようやく議論されかけているが、メーカーや小売店、そして電話会社は社会的責任ということをまったく考えていないのか?
 僕は街中で携帯電話で未だに自慢げにどでかい声で話している人間を見ると、心底、バカだと思う。もっと恥ずかしそうに話をしろ。

(Dedicated to Otomo Future Laboratory)  


1997年11月09日(日)

 今日はアクセス・カウンタをようやくつけた。
 「NIR's HomePage」「Seiko Fan Web Site」のなかの「(主に^^;)BIGLOBE会員のためのカウンタ移植解説」のお世話になった。Thanks.


1997年11月10日(月)

 アクセス・カウンタは午前中にだいたい完成させた。ページを更新するとき、自分でアクセスせざるを得ないので、それをどうやってコントロールするかが問題だ。カウンタのチェックは npc.idx ファイルを直接読みに行けばいいのだが、今までは日記を書き直すと、そのたびにどんなふうに見えるかチェックするためアクセスしていた。1日に何回も書き直したり、つけ足したり、削ったりしていた。中心となる index.html ファイルは新しいページを製作したとき(10日に1回程度)しか直さないので、大枠ではそんなに数字が水増しされることはないはずだが。
 なお、カウンタは各ページごとに独立している。


 朝日新聞夕刊芸能欄の「はてなてれび」に人材派遣会社「スタッフサービス」のCMがすごく面白いですね、という浦和市 バレエピアニスト 37歳の投書とそれに対する編集部からの回答が載っていた。
 会議室にコーヒーを出しに行ったOLが、失礼します、と室内に入ると、なんと会議中の上司は皆、バニー姿、チャイコフスキーのセレナーデをBGMに「上司に恵まれなかったら・・・」のナレイション、というあのTV・CMシリーズである。
 これってどこが面白いの? 僕はこのCMを見るたびに、あまりの通俗的な紋切り型にうんざりして、いつもチャネルを変えたくなっていたけど。
 はっきり言って、もし僕が転職を考えても(実際にはそんなことないんだけど)、絶対にスタッフサービスにだけは電話するまい、と思っていたね。
 皆さんはどう思われますか?

インターネット・エクスプローラーには多分、対応していません。
  

 明日は領土問題について書くよ(本当はもう書いてあるのだ)。



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