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Rooftop

ムキンポの鼻☆スペリオール



2006年7月号

連載第24回

表現の自由のために

5月31日（水）、「立川反戦ビラ裁判・勝つぞ最高裁！5／31集会・デモ」が実施された。最高裁判所へ向けてのデモっていうのは珍しいのじゃないかな。僕は初めての経験である。集会場の星陵会館を出発して、一行150名ほどは力強くシュプレヒコールを上げ、一路、最高裁を目指して行進した。最高裁の正面は皇居である。これは面白いデモになるぞ。わくわく。そしたら・・・。あり？　デモ隊は最高裁の正門側にまわることなく、途中、昼に情宣した西門の方に曲がってしまった。皇居と向かい合う三宅坂から半蔵門のあたりにかけて「天皇制はんたーい！」って力いっぱい叫びたかったな。残念。でも本来の目的からすれば、集会もデモも大成功だった。最高裁は無罪判決を！ 　6月10日（土）、この日は、春から国会前や全国各地の路上等で連日のように繰り広げられてきた共謀罪新設反対運動のとりあえずの総仕上げとして組まれた「一億二千万、共謀の日」である。僕も銀座デモに参加した。短い集会のあと、水谷橋公園を出発し、数寄屋橋交差点にさしかかる手前の外堀通りで、いきなり右翼の街宣車数台がデモ隊に併走し、妨害をかけてきた。中でも「日本国神党」と書かれた街宣車はしつこかったな。右翼も共謀罪には反対と聞いてたし、事実、以前、原宿近辺を自転車で走行中、いきなり街宣車に乗った右翼の人から「ムキンポさん、右翼も共謀罪には反対ですよ」と拡声器で励まされてビックリしたこともあった。さすがに共謀罪に賛成の左翼はいないと思うが、人生いろいろ、右翼もいろいろですな。写真はちょうど右翼を追い返し、全員、血気盛んなところ。右翼も左翼も、共謀罪完全廃案に向け、別個に進んで、ともに撃て！ 　6月15日（木）、「6・15法大1千人集会 → 国会デモ」に行ってきた。党派がらみということで、それまでは署名だけの連帯にとどめ、直接の行動は躊躇してたのだが、行ってみてよかった。事件は3月14日まで遡る。この日、それまで実質自由だったキャンパス内の立て看板、ビラ配布を大学当局が一方的かつ理不尽に規制してきたことに抗議の声を上げた学生たち29名に対し、当局は200人もの警察官を学内に呼び込み、全員を逮捕させたのだ（この中にはノンセクトの学生も含まれてる）。当然のように29名は起訴に至らず釈放されたが、無罪が確定した若者たちに対して、当局は恥知らずにも自宅謹慎・退学処分を通告してきた。それへの異議申し立てとしてのこの日の「１千人集会」である。「なんだよ、中核派だろ」との冷たい視線があるかとも予期して行ったのだが、一般学生たちの視線は意外と暖かだった。6月20日現在、逮捕されたり釈放されたりの攻防の結果、被逮捕者は延べ37名にも及ぶという。がんばれ、学生たち、あらゆる表現の自由のために！

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